暗がりなど、ネウロには関係なかった。悩ましく寄せた柳眉、潤んだ眸、紅潮した頬……ネウロには弥子の表情がはっきり見えている。最早、魔人の欲望を止めることなど誰にもできない。
胸の中心を舌でつつけば、いやいやと首を振って快感を逃がそうとする。魔人のしなやかな指は未発達な体のラインを辿って、少女の最も敏感な部分へと到達した。
「っ!!」
ビクリと大きく体が跳ねる。衝動で目を見開けば、目の前で、吸い込まれそうな螺旋が熱を持って見つめていた。
「ネ、ウ…」
跳ね上がる心臓に気を取られたその一瞬、弥子は口を塞いでいた手を取り払われて、手首をネウロの片手で一つでまとめ上げられた。そうして現れた唇に、魔人は噛みつくかのような情熱的な口づけを。そして、少女の中に指を埋めて。
「〜〜〜〜っ!!」
抵抗なく呑み込まれていく指。少し動かすだけで、面白いように跳ねる体。
――ここまで、だ。
熱情を制御しきれなくなったネウロは、弥子を自分の座るシートに引き寄せ、天を仰ぐ灼熱をためらいなく突き入れる。
「ああっ!!」
自由になった両手で再度口を塞ぐが、手遅れだった。シートに座った魔人の上にさらに座るような形で、雁字搦めに後ろから抱きしめられ、激しく突き上げられる。
「ぁ、ぁ、ぁ、ぁ……」
声を、抑えきれない。それどころか、押し寄せる快楽に抗えず、思い切り声を上げたい衝動にさえ駆られる。
「ヤ、コ……」
熱い吐息。
心地よいテノールの響き。
絡みつく欲望。
絶え間なく与えられる快感。
もう、理性崩壊はすぐそこ――。
「っ、っ!! ぁあ! ね、うろ……も、ぁぁっ!!」
「ヤコ……!!」
「――あんたたち、そんなに疲れた顔で……いい夢、観られたの?」
ニヤリと笑う女館主。苦笑いをするしかない弥子であった。
++ fin ++
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