――ヤコが、欲しい。
食欲が満たされて、他の全ての欲がヤコへ向かっているのだ。縛り付ける理由が見つからないまま、ヤコを求める欲だけが急速に膨れ上がる。
その象徴は既に痛いほど張りつめていて。
「ヤコ」
「あ、ねうっ…あああぁぁぁっ!!」
ためらうことなくヤコの中へねじ込んで、欲望のまま激しく掻き回す。
「あっあっ! ね、ネウロ! ああっ、あ、あっ!!」
抉ってしまったヤコの中身を、我が輩で補填しよう。
我が身を削っても、ヤコを満たしたい。
ヤコの中に、我が輩が永遠に刻まれればいい。
「…ヤコ、っ…あ、ヤコ……っく、ぁ…も……」
「あ、やっ、ネウロ! ……ない、でっ」
昇り詰めようとする直前、ヤコが手を伸ばしてきて。すぐにその意図を汲み取り、指を絡ませ握ってやる。
「ネウロっ、あ…はぁっ……ぃで……」
息も絶え絶えに、我が輩を求めてきて。
「い、かな…いで……まだ、あ……っちゃ、やぁ……」
ヤコはそう言って、手を強く握り返した。
――行かないで。
そう、我が輩を引き留めているように聞こえて。
「行かない、何処へも……」
するりと、本音を。
「ヤ、コ……解放、など…しないっ」
放したくない。
離れたくない。
「あ、あ……わた、し…いっしょ、にっ」
幽かに、ヤコが微笑んだ、ような気がした。
「ああ……、一緒に、ずっと……」
熱に浮かされながら。
「あ、ネウロ、ネウロっ…あ、は、ああ、あ、ネウっ……あああっ!!」
「ヤコっ……!!」
その瞬間、確かに二人は一つになった。
何も気に病むことなどなかったのだと理解する。
そして夢心地に堕ちる気怠さの中、何度も「あいしてる」と囁き合った。
++ fin ++
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