「貴様、我が奴隷に手をだして、このままで済むと思うな」
ちっ、と笹塚さんが舌打ちをした。
*****
それから起こった事は、よく覚えていない。
気付いたら、あたしは、ネウロに横抱きにされたまま、事務所に連れて帰られた。
「貴様にも、仕置をせねばなるまいな」
ネウロは、さらりと言い放つ。
あたしは、乱れた洋服を整えながら、もごもご言い訳をする。
「お仕置なんて…あたしは、悪くないし…」
「ほう。刑事の車に乗った時点で、非は貴様にあると思うが?」
ネウロが怖い。
目を合わせられない。
ネウロに肩を掴まれた。
「まったく、貴様は、稀にみる単細胞だな」
ネウロの顔が、近付いてくる。
唇が触れた。
何、この唐突な展開は?
あたしは、目を見開いて、ネウロの綺麗に整った顔を見つめる。
緑色の瞳が潤んだように見えるのは、気のせいだよね?
頭を掴まれて、唇がより密着する。
あたしは息が出来なくて。
空気を求めて、口を開けば、冷たい舌が侵入してきた。
口腔内を蹂躙される。
ん、ん、ん。
声にならなくて。
長い長いくちづけのあと、ネウロはあたしをぎゅっと抱き締めてくれた。
【後日談】
ネウロは、笹塚さんを痛めつけたあと、記憶をいじったらしい。
その後笹塚さんに会ったが、すっかり記憶がとんでいたみたいだった。
←戻る