
「なにすんのよっ!」
ネウロがいきなり頬を掴んだから、そう叫んでしまった。
「先生は、僕がお嫌いですか?」
手を振り解こうとしたら、そのまま引き寄せられた。
端正な顔が近付く。
私の唇にネウロのそれが触れた。私は思わず目を閉じる。
唇に柔らかい感覚。そのまま唇を舐められる。息が出来ない。
空気を求めて開いた唇から、冷たい舌が滑り込んできた。ひやりとした感触に、背中がぞくりとなる。
入り込んだ舌がまるでイキモノのように動いて、口腔を蹂躙する。
舌を思い切り吸われて、頭の中が真っ白になる。
立って居られなくて、ネウロのスーツにしがみつく。
「なんだ、だらしがないな」
目を開くと、ネウロの笑い顔が見えた。
「ネウ…」
今度はぎゅっと抱き締められて。私はきっと真っ赤になっている。
「こういうのは、イヤか?」
イヤじゃない。言葉にならなくて。私はふるふるとかぶりを振った。
了