こちらの続編です。
「ごめーん、ネウロ。遅くなっちゃった」
ヤコが事務所に来たのは、あれから一時間も経ってからだった。我が輩は椅子ごと窓の方を向いていて、声は聞こえているが返事はしなかった。
「ネウロ?」
「…………」
「ネウロってば!」
「煩い」
振り向かなくても、ヤコが怒っているのが解る。そうだ……。そのまま、我が輩から離れてしまえばいい。
「邪魔だ。もう帰れ」
そして、我が輩が消えればいい。
しかしそんな我が輩の思惑通りにはいかず、ヤコは我が輩に近づいてきた。
「ちょっと、ネウ……」
「近づくな!」
「な、何なの? 何怒ってるの!?」
ヤコが、我が輩に触れた。
「きゃっ」
その瞬間に、ヤコの腕を掴み、床に乱暴に組み敷いた。
「近づくなと言ったはずだ」
「な、何……? ちょっ、放して……」
「放さん」
腕を強く掴み、脚も絡ませ、ヤコが起きあがれないように、床に縫いつけた。
「放さんぞ……我が輩から離れるなど許さん」
「ネウ…んんっ」
荒々しく唇を奪い、舌でこじ開けて口内を蹂躙する。息つく暇など与えない。苦しそうに眉を寄せ、我が輩から逃れようともがくヤコ。
――逃がさない。
自分のスカーフを取り、ヤコの腕を縛り上げる。すると、薔薇色に染まっていた顔はみるみるうちに血の気が引いて。
「はぁっ…はぁ、ネウロ……何? 何なの…?」
質問には答えず、無言でヤコの首筋に口づけてきつく吸って所有の印を刻む。着衣はそのまま、どうやってもそのキスマークは隠せない。
「やだっ、ネウロ、こんなとこ……」
「煩い」
なおも抵抗するヤコの言葉を無視して、ブラウスを引き裂く。ボタンが飛び散ろうが知ったことではない。
続く→