「あの、私……」
姫を演じるヤコは、ようやく異変に気づいたようで、顔が強張った。
「え、なに? 体に力が入らな……」
ニヤリと笑ってやれば、ヤコの顔から血の気が引いていく。
「この物語の王子とやらは、ネクロフィリアなのだそうだ」
「ねくろ……?」
「屍体をこよなく愛する者のことだ」
「えっ!? わ、私死ぬの……?」
ヤコは目に涙を溜めて、怯えていた。
「心配には及ばん。ほんの数刻、体が動かなくなるだけだ。意識も感覚もしっかりしているだろう?」
首筋から耳の後ろへ舐めあげれば、甘い吐息が我が輩をくすぐる。
「あ、ねう……」
「さあ、疑似屍体ではあるが、我が輩がたっぷりと愛してやるとしよう」
舌を首から鎖骨へ滑らせ、ドレスを引きちぎる。露わになったささやかなふくらみに触れれば、体は反応しないが、小さく嬌声が聞こえてくる。
「あ……は、ん……ふ、ぁ……」
全身をくまなく愛でてやる。体が反応しないというのはいささかつまらんが、体が反応できないことによってヤコの内に溜まる熱がいつもより大きいというのは収穫だろう。快楽に蕩けた表情だけで、我が輩を容赦なく煽る。
「あ……ね、う…ああ……あぁんっ!」
既に洪水のように溢れている蜜を絡めて、最も敏感な部分を擦る。
「クク……ここが大変なことになっているではないか」
「やぁっ…そんな、言わな…ああぁっ!!」
耳元で囁けば、さらに感度を増す体。指を二本、中へ埋めてかき混ぜる。
「あ、あ…ネウロぉっ…ふぁ、あっ……や、ネウロっ」
「欲しいか……?」
笑って問いかける。ヤコはもうためらうことなく頷いた。
自身をあてがってやれば、薄く微笑んで。それを見て、自分の方こそ余裕がないということに気づかされる。
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続く→