「いーい? 撮るよ?」
カシャッ
「ちょっとネウロ、もう少し笑えばいいのに」
「こうか?」
ニヤリ
カシャッ
「ちょ……怖いって」
「注文が多いな、貴様は」
「だって、せっかく二人で撮るプリクラなのに……」
「ほれ、次が始まるぞ」
「むぐっ」
カシャッ
「ちょっとーっ、変顔になっちゃったじゃん!」
「フハハハ、ミジンコらしい顔ではないか」
「もうっ」
(ちょっとは恋人っぽくしたいのになぁ……)
「……ヤコ」
「え? あ、肩……」
カシャッ
「こうやって寄り添うのが撮りたかったのだろう?」
「うん……」
「どうした? 血色が妙に良くなったな」
「だ、だって……」
≪つぎでさいごだよ♪≫
「あ」
「フム……最後か」
「え、ネウロ、何考えて――…」
ちぅ〜〜〜〜…
カシャッ
「!!!」
ぎゅっ
「んんっ……ぅふ……ん……ねうっん…も、う…終わっ……んはぁ……」
「ふ……ヤコ、終わりなどではない。これから、始まるのだぞ」
「あ、ちょっと……せめて、事務所とか、帰ろ?」
「…………そのような目で言うな」
「え?」
「止まらなくな……」
≪ここからでてくるよ♪≫
「あ、出てきたー」
「…………」
『弥子ちゃんと出かけた翌日から、ネウロさんは暇を見ては携帯電話を手に取り、ニヤニヤするようになりました。そして、覗こうとすると怒られるようになりました。弥子ちゃん、何があったんですか?』
++ fin ++