私は逃げるように校舎から出た。息が切れるくらい走って。裏庭の、木が密集しているところに入った。ここなら誰にも会わない。
木にもたれて息を整える。少し落ち着いたと思ったら、涙が溢れてきて。
あの場にいたら、私きっとみんなに酷いこと言う。ネウロを独り占めできなくて。ううん、ネウロが私以外の女の子に優しくて。笑顔で穏やかで、紳士のような振る舞いで。私がすぐ外の廊下にいるのに、全くこっちを見てくれなくて。
「うっく……ネウロ……ばかぁ……」
「ほう……奴隷の分際で主人を罵るとは何事だ」
声の方に振り向くと、ネウロが立っていた。ネウロは強引に私の腕を掴み、自分に引き寄せた。
「……何を泣いている?」
ネウロの胸に、顔が押しつけられて、抱き込まれた。
「だっ…て……ねう…おんなの……っいっぱぃ……わたし、じゃま……」
しゃくり上げる喉の所為で、上手く言葉にならない。でも、ネウロは。
「また無駄なことを考えていたのか。学習能力がないな、貴様は」
顔を両手で挟まれて、強引に上を向かされ、唇が重ねられた。触れあうだけの優しいキス。
唇が離れ、舌が頬をなぞっていく。そして、抱きしめられて、もう一度、深い口づけを。
これだけで機嫌が直ってしまうなんて、単純だなぁ、私。
「ありがと……ネウロ、好きだよ」
「フン……解れば良い」
「でも……確かに私じゃ目の保養はできないよねぇ……」
自嘲気味に言ってしまった。でも、そこだけは変えられない事実だと思う。
「このミジンコが。知らんのか」
腕が解かれて、かるーくデコピンを食らった。
「貴様のその格好だけで……我が輩がどれほど欲情したか」
「え……」
それだけ言うと、ネウロは再び私を抱きしめて、首筋から鎖骨へ舌を這わせた。
「あっ……」
衣装の上から片手が胸を見つける。同時に、もう片方の手で後ろのファスナーを下げられた。途端に開く胸元へ、ネウロの唇が降りてくる。
「ね、ネウロっ……こんな、とこ……」
「知るか。誘ったのは貴様だ」
「そん……ああっ」
ブラジャーのホックもはずされ、胸の中心を吸われる。まるで赤ちゃんみたいに吸ったり甘噛みしたり。
その感覚に酔っていると、いきなり下半身に刺激が来た。
「はぁっ……あ、あ……や…あ……」
くちゅ、と卑猥な音が聞こえる。そのままショーツを下ろされて、片足から引き抜かれた。
「ヤコ……」
名前を囁いて、ぎゅって抱きしめてくれたと思ったら。
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続く→