奴隷の帰りが遅い。全く、空腹を満たすための生ゴミを調達するのに何分かかっているのやら……。我が輩は魔界の凝視虫(イビルフライデー)を街に放った。
我が奴隷……ヤコはすぐに見つかった。この事務所のすぐ前の大通り。そこにヤコ……とHAL事件のときに世話になった、特例少年刑事がいた。
「大丈夫。ひぐちさんは犯罪者じゃないんだから。そんな風に言わないで……思わないでよ」
ヤコが……その刑事を抱きしめ、頭を撫でてやっている。少年刑事は抱きしめ返し、一時の抱擁の後、二人は離れた。
「……………………」
不愉快極まりない。我が輩は凝視虫との接続を断った。
「たっだいまー!」
直後、事務所の扉が元気良く開き、生ゴミの袋を二つ抱えたヤコが帰ってきた。我が輩は、トロイに腰掛け、冷静を装った……が、それはすぐに見破られた。
「……ど、どうしたの、ネウロ? また何分以内に帰ってこなかったからお仕置き……とか?」
生ゴミをテーブルに置きつつ、若干顔を引きつらせて言うヤコ。……貴様は時々勘がいい。
我が輩は努めてゆっくり、ヤコに近づいていった。ヤコは怯える様を隠せず、一歩後ろに下がった。たかが一歩。我が輩にそんな距離は無に等しい。すぐさまヤコの頭を捕まえた。
「痛い痛い痛いッ!!」
頭を掴んで締め上げる。ヤコの体を宙に浮かせ……乱暴に床に投げ、組み敷いた。
「ふぎゃっ! ……な、何なのネウ……」
床に転がったヤコに、それ以上言葉を紡がないように荒々しく唇を重ねた。
「んっ……んん〜〜……」
くぐもった抗議の声は無視する。我が輩の体が覆い被さっているので、ヤコは身動きも取れない。我が輩は制服の首回りに指を寄せ、力任せに引きちぎった。ヤコの肌が露わになる。
続く→