事務所の扉がバタンと勢いよく開いて、声を荒げて弥子が入ってきた。
「ネウロー!! アンタ、一体先生達に何言ったのよ!!?」
「む?」
「む、じゃなーい!! こっちはひたすら恥ずかしかったんだから!!」
「特に変わったことは話してないぞ。我が輩は真実しか言わん」
「嘘を吐けーーー!!」
学校へ助手として乗り込んできたネウロ。助手顔だから大丈夫だろうとタカをくくっていた弥子は、直後に激しく後悔した。
「桂木さん……羨ましいわぁ。私があと十歳若ければねぇ……」
「桂木、やるなぁ、ははは」
「天国のお父さんもびっくりだろ、桂木さん」
この辺は軽いジャブ。何のことを言われているのかも解らない。
「桂木、あとで生徒指導室へ来い」
「桂木さん、あなたがそんなにはしたない人だとは思わなかったわ」
はい、生徒指導室でこってり絞られました。
ネウロが、そーゆー関係をうっかり(ネウロ談、本当かよ)口にしてしまったらしい。
「助手として先生を尊敬しております、と言っていたつもりだったのだが」
「それがなんで処女を既に散らしていることになっちゃうのよ……」
「まあ、良いではないか。事実だ」
「事実でも! 高校生的によろしくないの!」
しれっとしているネウロに、さらに疲れが溜まる。
あーもう、ソファで一眠りしようかな……。
「……って、何覆い被さってきてるのよ」
「あらためて僕の尊敬の念を表そうと思いまして」
ちょ……口調が助手なのに顔がドSだよ!!
今日も、疲れは取れそうにない……。
++ fin ++