ソファで抱き合って眠っている二人。深い睡眠ではなく、浅く微睡んでいるのだが。
「……ネウロ」
「何だ、ヤコ」
「ううん、何でもない」
ふふ、と微笑む少女に、つられて頬を緩ませる魔人。思わずその愛おしい胸元に唇を寄せる。
「ヤコ」
「あっ……んもう、まだちょっと待って」
「む、いつまでだ」
「もうちょっと、こうしてたい」
そう言って少女は魔人の首に腕を絡ませる。軽く唇を合わせ、至近距離でだいすき、と囁いて。
その様子を悪く思うはずもなく、魔人は少女の腰に回している腕に少しだけ力を込める。
お互いの体温が、二人の心を穏やかにさせる。
乱れた服を気にすることもなく、情事後の心地よい倦怠感に身を任せて。
「なんか、このまま死んじゃいたい」
「む? 勝手に死ぬのは許さんぞ」
「解ってる。でも……今、すごく幸せで、ずっとこのままでいたくて」
「それで、死にたい、か」
「うん……ネウロの腕の中にずっといたい」
「それなら死なずともいいだろう。我が輩は常に貴様と共にいるのだから」
「ふふ、そうだね、ありがと」
そうして二人は、その存在を確かめるように繋がっていく。
++ fin ++