女子高生探偵桂木弥子。彼女の華々しい活躍と同じくらい、彼女のグルメライフは世間を騒がせていますね。
食いしん坊探偵などと言われていますが、実際にあの食事量を見てしまったら、「食いしん坊」などと可愛らしい言葉ではどう考えても表現しきれません。
とは言え、私もその光景は一度見ただけですが……あのインパクトは一度で充分、強烈な印象を残してくれます。
その一度とは、そう……HAL事件の時です。笛吹さんは金額の方を気にしていましたが、私は綺麗に空になったどんぶりの山の方に目を奪われました。あれが全て彼女の胃に収まったなど、未だに信じられません。しかもたった一晩のうちにです。
もしかしたら彼女の胃は、某青い狸のポケットのように四次元に繋がっているのかも知れません。四次元ポケットならぬ、四次元の胃……四次元ストマックと言ったところですかね。
四次元ストマック――うん、語呂も良いし、我ながら的確な表現ができました。
もはや彼女の胃は、三次元の宇宙では語れないのです。
――ふと、彼女の助手が頭をよぎりました。
彼もまた、常人離れしたところがありましたね。その容姿もさることながら、助手に収まっているのが不思議なくらいの威圧感、どう考えても目立ちそうなのに一切メディアに取り上げられない存在感……。
こう考えていくと、あの二人のコンビは必然だったのかも知れません。いえ、俗っぽくなりますが、運命と言った方が良いでしょうか? せっかく、女性と男性なのですから。
++ fin ++