主よ、魔人の望みの悦びを

 その言葉と同時に、ネウロに絡まっていた植物が私に絡み始める。するすると腕や胸回り、腰回り、脚まで……絡むというか、緊縛プレイ?
「やっ、何これ!? ネウ…っ」
 助けを乞うようにネウロを見て、次の瞬間思いっきり目を逸らしてしまった。私へ移動した分、ネウロに絡まっていたのが減ったわけで。その……薄暗いとはいえ、全裸……。

「……っ! ぁ……」

 少し、チクッとした痛みが腕に来た。見ると、絡まる茎の先端が腕に吸い付いていた。
「ね、ちょっと……ネウロ、これ……」
「魔界のポインセチアだ。血を吸うことにより、葉が鮮やかな赤に染まる」
「血を吸うって! え……あっ」
「ああ、心配無用だ。もうあらかた我が輩の血を吸ったから、貴様が吸われたところで死にはしない」

 さらっと先ほどの状況を説明されたが、その間にも次々と、血を奪うために吸い付いてくる。なんだか、それが……。

「おお、ヤコ。吸われた跡がまるでキスマークだな」

 そう……、何だかネウロの唇に吸われているような感覚。体が勝手に、刺激に順応しようとしてしまう。さわさわと葉が揺れて、肌を掠めるから、余計に……。

「我が輩の唇の方がよかったか?」
「そ、そんな……こと……」

 ない……って言い切れない。それどころか、肌を撫でる葉がネウロの指だったら、なんて……。
「この植物は血液以外は吸わんのだ」
「そ、なの…?」
「だから……血液以外の液体は我が輩が啜ってやろう」
 その言葉が何を意味するのかがすぐに解らなかった。血を吸われてるからなのか、思考に霞がかかってクラクラする。

 でもそれは次の瞬間、体が理解した。

「やぁっ…!」

 突然、ショーツごしにネウロの唇の感触。もう、こんなに濡れてる……。意識した途端、恥ずかしさが込み上げてきて。
「やだっ、ネウ……」
 抵抗しようにも、体に絡まる植物が邪魔をする。身動きのとれないまま、ショーツをそろそろと下ろされる。

「クク……待ちわびているかのようにヒクついているぞ?」
「あ、や……」

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