不可欠の一人・中

※ご協力:ハラオ様
前編はこちら

「解らないのでしたらもう一度、お試しになりますか?」


私が返答する前に、考えを遮るように、さっきより力強く口づけられた。
「んぁ…嫌…じゃっ…な…ぃょ……」
「それでは聞こえませんよ?」
必死で答えたのに!

「んぅっ……ん、んっ…ぅふ……ぁはぅ、んん……」
解るまで何度でも、とでも言うように、降り注ぐキスの雨。
それはどんどん情熱的になっていくような……。
でも……嫌、じゃ…ない……。

「んあっ……ネウ…ロぉっ」
「どうされました? 先生?」

嫌じゃないって、そう思ってたら突然、ぴたりとキスされなくなった。
こいつ……これじゃ私が一人で勝手に盛り上がってるみたいじゃん!!

「どう、して、欲しいのか…ご自分の言葉でどうぞ」

ドS助手スマイル……。
……勝てる気が、しない。いいや、勝つとかじゃなくて、もう。
「い……嫌じゃない…よぅ……」
涙が出そうなのを堪えて、恥ずかしいのも堪えて、ネウロを見つめてそう告げた。

「……………」

直後、ネウロの表情が一瞬固まり、その次の瞬間、壁に押しつけられて、今までで一番熱のこもった口づけをされた。

「…っヤコ」
「貴様が」
「…言った」
「のだ…」
言葉を言い切るのさえ惜しいのか、キスの連続で、言葉が途切れ途切れになって。
「撤回はさせんぞ」
そう言って、ネウロは片手で私の頭を押さえ込んで……抱えるような格好で。
「ネウロ…」
長い長いディープキス……。
私はたまらず、ネウロのスーツの裾をきゅっと握った。

いつもお腹すかしてDVとかDVとかDVとかばっかりするネウロなのに……今は凄くドキドキして、それが嬉しい。

「ヤコ……」

切なげに名前を呟いたかと思ったら、強く抱きしめられた。
「……ネウロ……」
「……全く貴様は厄介だ」
……と思ったら、次にはそんなことをぼそっと言いだして。
「なっ、なんなのよっ」
「この地上で…我が輩に恐れを植え付けた」
「えっ? 私が?」
抱きしめる力が更に強くなって……。
「貴様を失うこと……これほど恐ろしいことはない……」
私の髪に顔を埋めた。

こんな、不安そうなネウロ……どうしよう……。





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