不可欠の一人・前

※ご協力:ハラオ様

今、私最大のピンチかもしれない。
事務所の壁際に追いつめられ、真正面、めちゃくちゃ近距離にドS魔人の顔。

「このDVDによれば、女というのはこうされると喜ぶのであろう?」

どうも変なDVD(多分、魔界から持ってきたんだ)を観たらしい。

「わ…私は違うんだから! 一緒にしないでよっ!!」
魔界式になんか負けるかっ!
って突っぱねたら、いきなりネウロがシュンとしてしおらしくなった。

「なら…先生はどうすれば僕を受け入れてくださいますか…?」

……妙な言葉攻めを覚えてきた……?
「先生はどうすれば、この唇を重ねることを許してくださいますか?」
「な…あんたは……」
近い!
近すぎる!!

どうしたらこの場を乗り切れるか…でも何かドキドキする……って、どうしたの私!?

ちゅ…

「ほら、先生が動かれるから、重なってしまいましたよ」

葛藤して身じろぎをしたら、唇が触れてしまった。
「あ…や、ちょ、あんた……こんなこと……新しいDVなの!?」
「…………そんなに不快でした…か……?」
「え…?」
目の前の顔が曇る。

不快…だったのかな?
……あれ?
そりゃあ急にキ、キスされてビックリしたけど……。

「解らないのでしたらもう一度、お試しになりますか?」





戻るか?