…考えても意味がない 寝るか
思考することと生きることがイコールである我が輩が、考えることを放棄した。
それは、生きることを放棄したということ。
だが……果たしてそれだけだろうか。
今更ながら、放棄した『謎』を振り返った。
それは――
「ネウロ? どうしたの?」
「考え事だ」
「あんたはいつも考え事してるじゃん。生きるために考えてるんだから」
「……」
ぎゅっ…
「ひゃっ、な、なに…んんっ」
弥子の言動に胸の内が暖かくなり、衝動的に抱きしめて、唇を重ねる。
勢いのまま体を重ねることも少なくない。
勢い――感情の暴走、そう……「感情」だ。
考えても意味がないのも当然。
――それは、感じるものだから。
++ fin ++