あのとき 04

…考えても意味がない 寝るか


思考することと生きることがイコールである我が輩が、考えることを放棄した。
それは、生きることを放棄したということ。

だが……果たしてそれだけだろうか。

今更ながら、放棄した『謎』を振り返った。
それは――

「ネウロ? どうしたの?」
「考え事だ」
「あんたはいつも考え事してるじゃん。生きるために考えてるんだから」
「……」

ぎゅっ…

「ひゃっ、な、なに…んんっ」

弥子の言動に胸の内が暖かくなり、衝動的に抱きしめて、唇を重ねる。
勢いのまま体を重ねることも少なくない。

勢い――感情の暴走、そう……「感情」だ。
考えても意味がないのも当然。

――それは、感じるものだから。

++ fin ++




戻るか?