石畳の緋き悪魔

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残酷ナ『永遠』トイウ苦イ毒ヲ、喰ラウ覚悟ガ在ルナラバ、共ニ生キヨウ
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悠久の時を生きられる魔人に対し、人間の寿命とはかくも短いものなのか。
それでも――。


「…ヤコ」
「うん……あかねちゃん、始めて」

壁からでたおさげがこくりと頷き、ホワイトボードに丁寧に文字をつづる。
「魔人脳噛ネウロ」を知るものだけの、秘めやかな儀式。


『富める時も貧しき時も』

真っ白のタキシードに、純白のドレス。

『病める時も健やかなる時も』

揃いの指輪、見つめ合う二人。

『共に歩み
他の者に依らず
死が二人を分かつまで
互いを愛することを――』

「「誓います」」

そして、誓いの口づけを。


「死が二人を分かつまで――か……」

弥子が天寿を全うし、二人は死によって分かたれた。
ならば、あの誓いはここで失効ということになる。


それでも――魔人は弥子以外の者を愛する気などないのだろう。

『永遠の愛』に冒されてしまったという、魔界一知的な魔人にすら想定外の出来事。


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残酷な『永遠』という苦い毒を、喰らう覚悟を決めたから、共ニ生キヨウ
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++ fin ++




戻るか?