髪飾り両方 貴様がXだな
「それが当たっていようといまいと関係ない。目星をつけることが重要だったのだ」
「ふぅん……」
「不服か。結果的に助けたのだぞ」
「ううん、そんなことない…けど……」
「けど?」
「種明かし、やっぱ聞きたくなかったなぁって……」
「む。何故、と聞いてきたのは貴様ではないか」
「そーだけどさぁ……うん、もういいや」
「良いはずがなかろう」
そっぽ向いた私を、ネウロが後ろから抱きしめた。
その力強いぬくもりに、また夢を見たくなってしまう。
あのとき、ネウロはXに向かって「貴様がXだ」と言った。
確かにネウロは私とXを見分けていた……と思っていた。
いや、思いたかっただけだ。
どんなにXが私に似せても、ネウロは私を見つけてくれる、と。
そんな都合のいい夢みたいなことを――。
「……当たっているかは関係ないと言ったが、全くの当てずっぽうだとは言っていないぞ」
「え?」
「人間とは、不完全なものだ。だからこそ、進化する余地がある」
「うん……」
「どんなにXの変身能力が高くとも、貴様とは違うのだ」
「うん……」
「全く……どれだけ貴様を見続けてきたと思っているのだ」
「えっ?」
「…………」
抱きしめる腕が、きつく、なって。
――見間違うはずがない。
小さく、本当に小さく、呟いたネウロの声を確かに聞いた。
++ fin ++