日本マンセー理論武装

「そういえば、よくある疑問だと思うんだけど……」
「む? 豆腐にも疑問があるのか」
「今なら湯豆腐が良いよね……じゃなくて、ネウロはどうして地上でも日本を選んだの?」
「湯豆腐……つまり脳が沸いているということか」
「そこ喰いつかなくていいから! もっと大きくて人間がいっぱいいる国の方が『謎』も多いんじゃないの?」
「我が輩はグルメなのでな、『謎』も量より質だ。……最近はそんなことも言ってられんが」
「え、日本ってそんなに……?」
「先進国でありながらも、地上のどの国より異質。何とも美味そうな匂いがするではないか」
「あー…、日本人が変ってのは、確かに最近よく聞くかも」

「まずここまで発展する要素が皆無である国土も珍しかろう。

ライスとか言う奴の国の3分の1もの人口を、その国の25分の1しかない領土に詰め込んでいる。
しかも、その領土の7割近くが何もない山で、人間が住むどころか資源さえ危うい。

最貧国であってもおかしくないはずなのだ。
そんな、たかだかアジアの端にある小さな島国が、大陸の当時最強クラスの国に戦争で圧勝。
その後敗戦したにもかかわらず、アジアから白人の植民地を消し去る影響力。

唯一の核被爆国というのも、見方を変えれば、核を二発も落とさざるを得ないほどの恐怖を相手国に植え付けることに成功した、とも言えるな。

経済面でも、まだ人種差別も激しく白人至上主義という情勢の頃に、黄色人種、しかも単一民族国家がその頭脳と精神だけで斬り込んでいったというのも興味深い。

そんな恐ろしい国の文化が、古典のワビサビから最新の萌えまで、現在進行形で世界を浸食しているのだ。

これほど脳髄を刺激する国は他になかろう」

「へ、へぇ……あれ? でもそれって、地上に来てから吸収した知識じゃなかった?」
「……た、たまたま最初に『謎』の匂いがしたところに貴様がいて…いや、それはいい。検討の結果、好ましい場所だと判明しただけだ」

「そうだったんだ……え、ねぇ、それって……あ、うん何でもないいいぃぃぃっっ!! ぼーりょくはんたーぃぃ……」


『弥子ちゃん、気づいちゃったみたいですよ? 誰かさんのおかげで進化しましたから。そのいかにもな日本の評価が、弥子ちゃんと一緒にいるための口実だってことに』

++ fin ++




戻るか?