遠くならない記憶
綺麗な思い出だけを切り取ってちりばめる。
まるで全ての思い出が綺麗なものだったかのよう。
古いアルバムはその存在だけで泣ける。
いつか魔界に帰る?
そのうち誰かに殺される?
それとも、気まぐれにいなくなる?
「ヤコ――」
鼓膜を震わせる甘いテノール。
ぎゅっとその腕に抱かれて。
窮屈で、暖かい。
その感覚だけが、信じられる。
その感覚しか、信じられない。
ねえ、ネウロ。
私達、こんなに綺麗な思い出ばっかりだったっけ?
++ fin ++
戻るか?