花言葉 05

「薔薇も良いけど、何かありきたりだよねぇ」
「む? まあ確かに安全パイというイメージは拭えんな」

今日も今日とてフラワーショップで事務所に飾る花を探す。
こっそり、ネウロに似合う花も見つけたい、と弥子は思っていた。

(いや、どんな花でも似合うんだけどさ……)

「……あ!」
「どうした?」
「これ……何か、こう、直感でネウロに似合いそうって」
「カトレア、か……。貴様は知っていて選んだ……わけではなさそうだな」
「何が?」
「カトレアの花言葉は『魔力』だ」
「うわぴったり!」
「他には『成熟した魅力』というのがあるな」
「ああ……花言葉含めて、私なんかには全然似合わないね」
「そうでもないぞ」
「え?」

そう言うと、ネウロはカトレアを一輪、レジへ持っていった。
一輪用の可愛いラッピングが施されて、ネウロの手から弥子に。

「先生に、良くお似合いですよ」
「そ、そうかなぁ……」
「もう一つの花言葉は、『純愛』です。もちろん僕への、ですよね」
「ぅ、ぅん…………(ゆでダコ)」

(そして、『魅了』……。魔人をも魅了する貴様にぴったりだろう?)

++ fin ++




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