虐待ならできるのに

あのときはほんの出来心だった

いたずらにヤコを無理矢理組み敷いて
唇を奪い
服の中に手を入れた

「やっ、やだあぁっ!!」

喉の奥から絞り出すような声
どんな虐待にでも耐えていた眸に涙が溢れ
眉は奇妙に引きつって


あのときのヤコが脳髄に焼き付いて
未だに距離を測りかねている

どう触れればいいのか
どう愛せばいいのか
虐待ならばいとも簡単に触れられるのに

++ fin ++




戻るか?