花言葉 02

フラワーショップにヤコと二人。
事務所に飾る花を選んでいる。
あれやこれやと目移りするのは、やはりヤコも女だということか。

「ネウロはやっぱり薔薇とか似合うね」
「定番だな」
「そ、そうじゃなくて! なんて言うか、高貴でワガママな感じ?」
「ほう……我が輩はワガママか」
「うん……あ、いや、ごめんなさい」
「フン……」

我が輩は、道の端に咲いている花を手折って、ヤコに差し出した。

「貴様はこれだな」
「え、何この花?」
「知るか」
「えーっ?」

それはルドベキアという花。
向日葵に似ているが、向日葵ほど大きくも強くもなく、道端にひっそりと咲く。
思わず向日葵を隣に置いて比較したくなる。
そしてその脆弱さ、地味さを確認する。

しかしどうしてか視線を奪うのはルドベキアの方。

花言葉は「正しい選択」だという。
これほどまでにヤコに似合う花は、他にないのではないか。

――これも惚れた欲目というやつだろうか。

++ fin ++




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