ここ数日、ネウロは何処かへ出掛けていて、事務所が空っぽ。
「どうしたんだろーね……あかねちゃんも知らないなんて」
『ごめんね、弥子ちゃん……元気出して』
「ううん、ありがとう……紅茶、落ち着くね」
今日も帰ってこなかった。
――さらに三日経って、ネウロが事務所の扉を開けた。
そこには、うさ耳カチューシャをつけて、ソファでふて腐れる弥子がいた。
「……何をしている、パンの耳」
「うさぎ……」
「貴様はウサギに喰われる方だろう」
「…………うさぎは、淋しいと死んじゃうんだよ」
「豆腐が。ウサギは孤独に強い生き物だぞ」
「…………」
『あ、あの……そういうことじゃ……』
あかねが戸惑いながらも弥子をかばう。
「フン……」
「…………」
ネウロは弥子の顔をぐいっと自分の方へ向かせ、唇を重ねた。
「死んでしまいそうなほど淋しかったか?」
「………………………ぅん……」
ぎゅっとネウロにしがみつく弥子。
その目からは涙が溢れて。
「フッ……可愛い奴め」
何処か満足そうな顔をして、ネウロは弥子を抱きしめた。
++ fin ++