口紅

鏡の前で、お母さんにもらった口紅をつけてみる。
んー……。
ごしごしとタオルで唇を拭う。
もう一度。
んん……。
やっぱりまたタオルで拭う。
今度こそ。
んむぅ……。

「何をしている?」

「う、上手く塗る練習!」

「ほう……して、今度は上手く塗れたのか?」

「……失敗……」

タオルを口に持っていこうとしたら。

「ならば、落とすのだな?」

ネウロが唇を重ねてきた。

「んっ……んふ……」

綺麗に口紅を舐め取られて。
ネウロの唇に、僅かに紅がついて。
それを舐め取る仕草がまた艶めかしくて。
無意識に俯いたら。
くいと顎を持ち上げられて。
さっきとは意味の違う口づけを。

++ fin ++




戻るか?