「はぁぁんっ……」
事務所に艶やかな声が響く。その声の主は、中途半端に制服を脱がされ、美貌の魔人に良いように弄ばれている。
「耳は感覚点の密度が低いと聞いたが……、よくぞここまで反応するものだ」
「あっ……かん、かくて、ん……?」
「このように、貴様が我が輩の舌の這うところを認知できる点だ」
「はうっ、あ、そんな…こと、言われ……も……っ」
魔人の長い舌が、少女の耳を優しくくすぐる。時折、ぴちゃぴちゃと濡れた音が鼓膜を震わせる。本来、耳は触られたところでここまで敏感に反応するような場所ではないのだ。少女の様子も、舌の触れる感覚というより、その音と、行為そのものの雰囲気に酔わされているように感じる。
「人間の面白いところだ。知識や思いこみが、実際の感覚を上回る。これも一種のプラシーボ効果と言えるのか?」
愉しくて仕方がない。そんな表情を浮かべ、魔人の手が、するりと肩から腕をなぞる。そこから脇腹、腹、胸へと滑らせて、舌が耳からうなじを通って首筋を濡らしていった。
「あ、あふぅ……やぁ……ね、うろっ……」
身を捩る少女を抱き寄せ、舌が背中を滑り降りる。途端、少女の背中にぞくぞくとした何かが駆け抜けた。
「ひあぁっ…ネウロぉ……」
背を反らせたことで、ささやかな胸が強調された。魔人がそれを見過ごすはずもなく、突き出た
桃色の突起を指先で優しく摘む。
「ああっっ……あ、あ、や、あぁ……ぁんっ」
そのまま指先で捏ね回して、跳ねる少女を観察する魔人。その片手が上半身のあらゆるところに触れると、少女の体はそこここで良い反応をする。
だがそれは上半身に限ったことではなさそうで。体勢を変え、丁寧に足をさすってやれば、それだけでもビクビクと体中を震わせる。
「こんなところでそんな反応をしてどうする? この奥は、もっと敏感なのだろう?」
「えっ……あ……やっ、ネウ…あ、あああっ!!」
魔人の指が少女の脚の奥へ届くと、途端に少女は悲鳴を上げた。手近にあったクッションを抱きしめて、必死に理性を保とうとする少女に対し、魔人はそっと軽く撫でるだけの優しい愛撫を繰り返す。
「クク……我が輩、まだ
花びらにしか触れておらんぞ?」
「あ、い、わない、でぇっ……あ、やあぁぁんっ! あっ、やっ、あぁぁっ!」
少女の羞恥を煽っておいて、指で
芽の先をそっと掠める。どうやら強く刺激するより、そっと弱く触れた方がより快感を得られるようだ。
魔人は一つ一つ確かめるように、少女の全身に触れてきた。そして、
入り口に指をそっと置いて、丁寧すぎるくらいゆっくりと中へ侵入させる。
「あ、あ、ああ、あ、ああああ……」
ある程度指が入ったところで、くい、と指を折れば、ちょうど
ざらついたところを軽く擦ったようで。
「ひゃああっっ!!」
「ここが、いわゆるGスポットと呼ばれる領域だぞ、ヤコ」
「やああぁぁっ…そ、な…せつめ……らな、ぁぁっっ……」
次々と与えられる快感の連続に、少女の頭はオーバーフローしそうになっていた。
「あ、あ、あ……ネウ…はぁ…ネウロ、ねうろぉっ…やぁ、ネウロ、ネウロ……」
「ほう……もう我が輩の名しか出てこないのか」
「ネウロぉ……あ…ねう、ろ……ネウロ、ネウロ……」
熱に浮かされるように、ひたすら愛おしい魔人の名を呼び続ける少女。少女の頭にはもう、彼以外存在しない。ひたすらに自分を求める姿を見て、魔人は自らの欲望を抑えきれないことを自覚する。器用に片手で熱い欲の塊を取り出し、少女の入り口へあてがった。
「挿れるぞ、ヤコ……」
「ねうろ……ああ、あ、あ、あ、ああああああ………っ」
あくまでゆっくりと動こうとする魔人だったが、少女が無意識ながらも、ぎゅうぎゅうと締め付けてくるため、理性が飛びそうになる。
「…くっ……ヤ、コ……」
少女がクッションを抱きしめているように、魔人は少女をきつく抱きしめた。そして少女のクッションを取り上げて、床へ投げる。不安そうな声が漏れた。少女が伸ばそうとした手は、魔人の腕の中へ閉じこめられて。
「ヤコ、愛してる……」
魔人は熱い息と共に、少女の耳へと言葉を注いだ。それに応えるかのように、少女の中がいっそうきつく締まる。
「っ……」
最後のタガが外れてしまった。魔人も、少女も。そしてそのまま、意識が飛ぶまで激しく求め合った。
「フム……何処も反応が良すぎる。貴様は全身性感帯か」
「!! ちょっ、そんなの深く考え込まないでよっ」
「ところどころ、他より敏感な反応を返すところも……」
「数えないでぇぇぇぇ……」
「どうした茹で蛸よ。自分の体のことだろう? しかし、改めて解ったことがあるぞ」
「ぅぅ……ふぇ?」
「貴様の一番の性感帯は、脳だな」
「!!!」
++ fin ++
←戻る